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耐切創手袋(切創防止手袋)
耐切創手袋は、労働災害の中でも幅広い業種で多数の報告がある「切れ・こすれ」事故を予防する安全保護具です。切創事故は刃物だけでなくガラス等様々な要因で発生し、身体の欠損から最悪の場合は死亡事故にまで発展する危険があり、近年では労働契約法や労働安全衛生規則でも安全対策・安全配慮の義務化が明文化され、企業の責任が問われるようになっています。耐切創手袋は、切れにくいアラミドやケプラー、金属繊維などで編まれた手袋です。性能はEUのCE EN388規格を元にした「カットレベル」という5段階評価(レベル5が最高)で表すのが主流で、他にISO13997(JIS T 8052)試験があります。こちらはAからFで表示(Fが最高)です。
耐切創手袋やレベルは、絶対にケガをしない保証をするものではありません。故意に危険な作業や突き刺しなどの行為は、決して行わないで下さい。
耐切創手袋を種類で選ぶ
埃や糸くずが出にくい高強度ポリエチレン(HPPE)、耐熱性に優れ熱い環境でも使えるアラミド繊維、軽量で疲れにくいガラス繊維(グラスファイバー)など、耐切創性以外に求める機能・特徴に合わせてお選びいただけます。
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耐切創手袋の性能・レベルの見方
耐切創の性能試験は2種類あります。丸い刃(回転刃)によるクープテストと、カッターのような平刃をスライドさせるTDM試験です。
- クープテスト(レベル左側の数字)
- 1(低)〜5(高)の5段階評価。数字が大きいほど性能が高い。ただし「X」の場合もあり(未試験や、手袋が硬すぎて試験用の丸刃が摩耗してしまい評価不能の場合など)
- TDM試験(レベル右側のアルファベット)
- A(低)〜F(高)の6段階評価。Fに近いほど性能が高い。1回ごとに試験刃を取り換えるので信頼性が高いテストです。(未試験の場合は「X」)
手袋の欧州規格 EN 388:2016、機械強度ピクトグラムについて
手袋本体に表示されたピクトグラムは欧州の規格EN 388:2016に準拠した試験を行い公的機関から認証を受けていることを表します。

■耐切創レベル 耐切創性の試験方法は2種類あります。
b耐切創性試験(クープテスト)
試験片を測定台に固定し、5ニュートン[N]の荷重で回転刃を動かし、切断(貫通)するまでの往復回数を測定します。
これを標準片と交互に測定して、評価値を算出し、耐切創性をレベル0〜5で示します。

■2つの試験に関する説明
旧規格(EN388:2003)の丸刃往復カットテストでは、試験用の刃は再利用出来る上に繰り返し往復するため、試験繊維によっては丸刃の切れ味がどんどん鈍っていき、特に高い切創レベルにおいては実際の現場での切創危険に対して実状と合わない場合があります。そこで、2016年にEN388規格が改正され、この試験において刃の鈍化が認められた製品のカットレベルは X と表記され、ISO13997の試験でも評価することになりました。
eEN ISO耐切創性 13997 TDM試験
「EN 388:2016」では上記に加え、新たに試験方法が追加されました。
対象片を測定台に固定して、試験刃を用い、20cm長を切断するのに必要とされる切断荷重・ニュートン[N]を算出します。
その算出結果から、さらに測定を行い、耐切創性をレベルA〜Fで示します。

ゲージ
編機の針の密度を表す数で1インチ(2.54cm)の間に針が何本あるかを表し、数字が大きいほど網目が細かくなっていきます。
手袋の厚みは、糸の種類にもよりますが、一般的にゲージ数が小さいほど厚く、ゲージ数が大きいほど薄くなります。
耐切創手袋の作業ご利用目安
耐切創手袋のレベルと、手袋が必要となる作業の目安です。あくまで参考目安であり、絶対的な安全を保証するものではありません。
| 耐切創レベル(TDM試験) | 作業目安 |
|---|---|
| A・B・C | 軽作業(カッターによる開梱、園芸作業、組立加工など) |
| D・E | 一般的な刃物作業(金属加工、鉄鋼業など) |
| F | 高リスク・危険物取り扱い(ガラス加工業など) |
同じレベルでもニトリルゴムでコーティングされた手袋の方が滑りにくいなど機能や特徴によって実際に作業を行う際の安全性や使い勝手は大きく変わります。また、旋盤・電動ドリルなど回転物を扱う際はレベルに関わらず手袋自体の着用が禁止されています(巻き込み防止)。レベルだけにとらわれず、手袋は実際の使用器具やリスクに応じてお選びください。
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